香港に来て初の中秋節を迎えました。
お祭り好きの私はどんなイベントがあるんだろうとワクワク。
イベントの様子や私が感じたこと、いろいろお伝えします。
■そもそも中秋節って?
中秋節は旧暦の秋である7月・8月・9月の真ん中にあたる8月の十五夜の日(すなわち旧暦の8月15日)を「中秋」と言い、この日の満月は、一年で最も美しいとされています。
中国圏では国民の祝日となっていて、家族で月に御供物をして一家団欒を楽しむのが習わしで、
香港では、中秋節の日には仕事を早く切り上げで家族で月餅を食べ、ランタンを持って公園へいき満月を楽しむんだよ、というのを聞きました。
日本にはないイベントで、なんだかちょっと楽しそう!
中国語の先生曰く、中秋節がないのは、アジアでも日本くらいだというから驚きです。
(その辺は、もしかしたら歴史的背景があるのかもしれません。)
日本でも中秋の名月と言われお月見の文化はありますが、大々的にやる地域は少ないんじゃないかなぁと思います。
■ランタンフェスティバル
今年の中秋節(満月)は9月10日ということで、その前日の金曜日に、息子の通っている幼稚園にてイベントがありました。
朝からチャイナスーツ(女人街で値切って85HKDで購入)に身を包んだ息子。
せっかくなので夜に家族でビクトリアパークのランタンフェスに行ってみました。
色とりどりのランタンと飾りでとても綺麗。
息子も園で作ったランタンを手に嬉しそうにしていました。
しかし、本番は土曜ということで・・・しかも20時から(今思えば何情報?)という遅い時間。
でも行ってみたいという興味が打ち勝ち、土曜20時に再度ビクトリアパークへ。
・・・あれ、昨日と何も変わらないぞ・・・
10分、20分、30分経過しても何も始まる様子なく。
ただただ寝るのが遅くなりそうなだけなので帰ろっかと断念。
(後々ネットで見るとパークの近くの大坑というところで以前はファイアードラゴンダンスをしていたらしい。。例の如くコロナで中止になったのだとか。)
ともあれ、綺麗なランタン飾りは楽しめました。
■月餅の嵐
中秋節といえば忘れちゃいけない「月餅」
8月の中旬を過ぎてきたくらいでしょうか。
駅にある広告、バスのラッピング、飲食店の店先、スーパーの店頭、至る所で月餅を宣伝し始めました。
どうやら色んなところで各自オリジナルの月餅があり勝負している様子。
自分で買って食べ比べをしてみようかなぁと思ってはみたものの、1つの店舗でも何種類もの月餅を出していて、しかも1個が大き買ったりバラ売りをしていない、そして気軽に買えない価格・・・。
まぁ当日になったら余って安売りとかするかなと、買うのを断念した矢先、旦那さんが仕事関係の方からいただいたとのことでもらってきた月餅をGET!!
中には卵の黄身の塩漬けなるものが入ってました。餡は蓮の実です。
昔中国のお土産でもらったことがあったのでその時ほどの衝撃はなかったのですが、どうやらこの月餅スタイルが香港では主流のようです。
餡は美味しい!!!卵も初めての時より美味しくは食べれました!!
しかし、美味しく食べれたのも1個目まで・・・
2個目からは卵がしんどくなってきました。。。(全部で4個入り)
9月に入ると、住んでいるマンションでも月餅が配られ、これはミニサイズで紅茶餡、カスタード餡に救われました。
友人からも手作り月餅や「家にたくさんあり過ぎて・・・」とお裾分け月餅をいただき、自分で買わなくてよかった〜と安心していた矢先、
中秋節近々になり、仕事関係やら、なんやらでどどっと押し寄せてきた月餅の嵐!!!
こりゃ食べきれん!と思ったけど、賞味期限は10月過ぎまであるのでぼちぼち食べることにします。
でもなんだかんだ手作りのやつが素朴な味で一番美味しかったです。
■本当に必要な文化なのか
中秋節が過ぎるとパタっとなくなる月餅の姿。
どこに行ってしまうのか。
その答えは、廃棄。
日本でも恵方巻きやクリスマスケーキなどの売れ残り、廃棄処分が問題になってますが、香港でも同様に月餅の廃棄処分が問題になっているようで、2021年の記録では464万個も廃棄されており、1家族あたり平均1.74個の月餅が捨てられたことになるらしい。
なんと、勿体無い。。。
過去10年の記事を見ても、「香港市民の7割が月餅は不要」と言っていたり、「一般家庭の20パーセントが余った月餅を廃棄している」と書いてあったり、ここ最近問題になったことではないのに廃棄量は年々増えているようです。
聞いただけで、その文化本当に必要ですか!?って感じです。
中秋節初体験の私は、月餅をもらうことに対して喜びしか感じてなかったのですが、毎年のこととなると「またか・・・」となるのでしょうか。
■もったいないと思うこと
月餅の廃棄問題はもったいないなぁと思う残念なお話。
でも香港に来て素敵だな、と思うところの一つとして、
残り物の持ち帰りに気兼ねしないところ、です。
レストランなどで注文して食べきれなかった時、
日本では衛生的にNGだったり、持ち帰りたいと思うことが恥ずかしい、みたいなところがあったりするかと思いますが、
香港では残ったら持ち帰って当たり前という感じです。
ただ、持ち帰りのたびにプラスチックの容器をもらうことは、個人的にはちょっと気が引けます。
(かといって持ち帰る前提で容器を常に持っているのもなーとも思うし・・・)
なので、持って帰ってきた容器を繰り返し洗って使うことで自分を納得させてます。
■何が汚いねん!
そういえば、昔、会社の創立記念日に職員に配られた高級料亭のお弁当箱がとても可愛くて
洗って再利用しよう!と思ってとっておいたら、5つ以上年下の後輩に、「きったなーい」と言われたことがありました。笑
汚くないよ!可愛いじゃん!勿体無いじゃん!と言い返しましたが、
それ以降、同じようなことをした時にはふとこの後輩の一言を思い出します。笑
ものを大事にするって大切だよね? ね?
読んでいただき、ありがとうございます。
今日もHAPPYな1日を♡
ARIYUKI / 麹屋 Happy Time